感音難聴とは?種類や特徴を知りましょう【Vibe補聴器ブログ】
難聴と認知症の関係。
1.“難聴”の基本的な理解
難聴は、聴覚に影響を与え、音を聞き取る能力が低下する状態です。
軽度から重度までさまざまな範囲があり、日常生活にも大きな影響を与える可能性があります。
難聴にはいくつかの種類があり、原因も様々です。
この記事では、難聴の種類を紹介し、それぞれの症状や原因について詳しく解説します。
また、難聴は個人によって症状が異なるため、早期に適切な対処法を見つけることが重要です。
2. 難聴の種類や原因
難聴には大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれのタイプには異なる原因や症状があり、治療法も異なります。
以下では、これらの難聴の種類についてかんたんに説明します。

A.伝音難聴(Conductive Hearing Loss)
伝音難聴は、外耳から中耳にかけての障害により音が伝わりにくくなる難聴です。
音の感度が低下し、小さな音を聞き取ることが難しくなります。
しかし、聴力は60dBHL程度で、骨導聴力は良好であるため、自分の声は比較的よく聞こえます。
原因には耳垢の詰まりや中耳炎、鼓膜の損傷などがあります。
B.感音難聴(Sensorineural Hearing Loss)
感音難聴は、内耳(蝸牛)や聴神経、脳に関連する障害によって発生します。
この障害は神経系に関連しており、音の理解力や聴力に悪影響を与えます。
加齢や音響的損傷、遺伝が主な原因となります。
感音難聴では、治療法が限られており、補聴器や人工内耳が主な対処法となります。
C.混合性難聴(Mixed Hearing Loss)
混合難聴は、感音難聴と伝音難聴が同時に存在する場合に発生します。
つまり、内耳や聴神経に加え、外耳や中耳にも問題が生じている状態です。
この場合、音を伝える過程で複数の障害が起こっているため、治療はより複雑になります。
3.感音難聴とは?
日本人の65〜74歳では3人に1人、75歳以上では半数以上が加齢性難聴を患っていると言われています。
加齢性難聴は感音難聴に含まれ、特に身近な問題となっています。
ここからは、感音難聴についてさらに詳しく説明します。感音難聴は、内耳(蝸牛)や聴神経に問題が生じ、音が正しく伝わらないことによって発症する難聴です。
伝音難聴とは異なり、音の振動を受け取る場所に問題があるため、音の増幅や伝達の不具合が起こります。
主な原因として、加齢、音響性損傷、遺伝的要因があります。

4.感音難聴の種類と特徴
加齢性難聴
症状:加齢により、徐々に聞こえが低下します。まず高音域、次第に低域まで聴力が低下します。
初期には自覚が無く障害が会話音域(500~2kHz)まで及んで自覚します。
原因:加齢による聴器全体の老化。
特徴:内耳~大脳皮質の感音系も老化するので聴力だけでなく言葉を理解する力も低下します。男性の方が女性より発症が早いと言われています。難聴の程度は個人差が大きく、また聴力レベルが同じでも聞こえ方は人により異なります。
両側性、左右対称、高音ぜんけい型が一般的です。
騒音性難聴(職業性難聴)
症状:プレス、鉄鋼、道路工事作業者など騒音にさらされている人に多く発症します。
聴力は、初期は4kHz付近のみが悪化し、進行に伴い2kHz 、8kHzも悪化し、更に全域の障害へと進みます。
騒音から離れれば進行は止まります。
原因:騒音による有毛細胞が徐々に破壊される。
音響外傷
症状:鉄砲、爆発等の強大音で生じます。耳鳴りを伴い難聴の程度は高度になります。
聴力型に特定の傾向はありません。以前は戦争帰りの老人に見られましたが、最近ではロックコンサート、クラブ通いの若者や車のエアバックでも見られます。
原因:強大音による内耳有毛細胞の破壊や蝸牛構造の損傷。
蝸牛窓破裂症(かぎゅうそうはれつしょう)
症状:強大音など内耳への急激な圧力印加。潜水や逆立ちなどでも起こるケースがあります。
原因:耳に大きな圧力が加わり、蝸牛窓が剥がれるため。
突発性難聴
症状:『朝起きたら聞こえなくなっていた』など突然聞こえなくなるものです。
一側性が多く、難聴の程度は多くが中~高度の水平型になります。耳鳴を伴う例もあります。
原因:ウイルス感染説、血流障害説等がありますが詳細は不明です。肝臓や膵臓の病気で生じる例ではそちらをなおせば難聴も治癒します。
特徴:40~50歳代に多く見られます。
心因性難聴
症状:思春期に多く見られます。聴器の働きは正常ですが聞こえたことを認識できません。
原因:様々なストレスと考えられていますが、詳細は不明です。
メニエール病
症状:めまいと耳鳴りが発作的に起こり同時に聴力が低下します。発作がおさまると聴力も戻ります。
聴力型は初期は低音障害ですが、発作が繰り返し進行すると高音も障害されます。
原因:うちリンパ水腫により内耳の中のリンパ圧が上がり、基底板の動きが鈍るため。
特徴:大きな音に過敏で不快レベル(UCL)が健聴者より低い(値が小さい)例が多くあります。また女性の方が男性より多く発症します。
薬物中毒による難聴
症状:発症時は高音域に障害が現れ、進行と共に低音域に及びます。聴力型は多くが高音ぜんけいです。
聴力はまれにろうまで悪化します。両側性、左右対称。耳鳴を伴う例も多くあります。
原因:結核の薬であったストレイプトマイシン、カナマイシンの継続投与による中毒。
内耳の勇猛細網が破壊されます。投薬中止で進行は大抵止まりますが戻ることはありません。
妊娠中の感染による難聴(風疹)
症状:先天性。両側性で多くが高度難聴。
原因:母胎が妊娠3ヵ月以内に風疹にかかると風疹ウイルスにより9割の確率で子供が難聴になると言われています。
ムンプス難聴
症状:小児の一側性難聴の1つです。おたふく風邪発症後に起こり、難聴の程度は軽度~高度です。
原因:流行性耳下せんえん(おたふくかぜ)
5.まとめ
感音難聴は、加齢、音響的損傷、遺伝、病気などさまざまな原因で発症します。
難聴が進行する前に、早期に症状を発見し、適切な治療を行うことが生活の質を保つために重要です。
感音難聴には、補聴器や人工内耳、薬物療法などの治療法があり、専門医と相談して最適な治療法を選択することが大切です。
また、音を守るための予防や生活習慣の見直しも大切です。
騒音環境を避ける、耳栓を使用するなど、日常生活の中でできる予防策を取り入れることで、感音難聴のリスクを減らすことができます。
難聴は一度発症すると完治が難しいことが多いですが、早期に適切な対応を行うことで、より良い生活を維持することが可能です。
生活の質を向上させるために、必要な支援や治療を受けることが重要です。

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執筆チーム名:Vibe 補聴器 ライターチーム
執筆者名:N.Y
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