補聴器の電池の寿命は種類によって異なる|取り扱いのポイントや交換方法についても解説

補聴器の電池の寿命は種類によって異なる|取り扱いのポイントや交換方法についても解説

補聴器に使用する電池の寿命|バッテリーの種類や環境によって異なる

補聴器に使用する電池は、空気亜鉛電池です。空気亜鉛電池には4種類あり、バッテリーの種類や環境によって、寿命が大きく変わります。
※空気電池とはプラス極の電極材料に酸素、マイナス極の電極材料に金属を使用した電池で、金属空気電池や亜鉛空気電池と呼ばれることもあります。

補聴器に使用する空気亜鉛電池の種類と寿命

空気亜鉛電池の種類は、プラス極に貼られたシールの色により見分けられます。ここでは、補聴器に使用する空気亜鉛電池の種類と寿命について、寿命の長いものから順に解説します。

青色シールの電池|約210時間(補聴器のモデルによって異なる)

青色シールの電池(675:PR44)は、主に高出力の補聴器に使用します。1日10時間の使用で、約3週間程度使用できます。

オレンジ色シールの電池|100~140時間(補聴器のモデルによって異なる)

オレンジ色シールの電池(13:PR48)は、耳の穴をふさぐ補聴器や耳かけ型の補聴器に使用します。1日10時間使用した場合、5~8日程度使用できます。

茶色シールの電池|30~60時間(補聴器のモデルによって異なる)

黄色シールの電池(10:PR536)は、耳の奥につけるタイプの補聴器や小型の補聴器に使用できる空気亜鉛電池です。このタイプは、1日10時間の使用で、3~6日程度使用できます。

※電池が消耗する期間はあくまでも目安となり、補聴器の種類、装用頻度、使用環境によって異なります。

空気亜鉛電池の寿命が短くなる環境

ここでは、空気亜鉛電池の寿命が短くなる環境について解説します。

乾燥している

空気が乾燥していると、空気亜鉛電池の電解液の水分が蒸発し、寿命が短くなってしまいます。そのため、補聴器を乾燥ケースに保管するときは、電池を外しておくことをおすすめします。

気温が低い

空気亜鉛電池は、寒冷地で性能が低くなるという特性を持っています。空気亜鉛電池の適正温度は20度で、気温が5度以下の場所で使用すると電池の減りが早くなります。

二酸化炭素が多い

電池内部に二酸化炭素が入ると、発電性能が低下してしまいます。そのため、二酸化炭素排出量が多い場所では、空気亜鉛電池の寿命は短くなってしまうでしょう。

具体的には、石油ストーブの近くや自動車の排ガスが多い環境で補聴器を使用する場合、電池の消耗が早くなります。

補聴器の電池の残量を調べる方法|専用のチェッカーを使おう

補聴器用電池チェッカーを使用すると、補聴器の電池の残量を調べられます。そのため、電池残量をこまめに把握したい人は、補聴器用電池チェッカーを手元においておきましょう。

補聴器用電池チェッカーには小型タイプもあるため、出先に持ち運んで電池の残量を調べられます。

再調整する

補聴器の効果を上げるためには、調整(フィッティング)が不可欠です。環境の違いによって音の聞こえ方が異なる場合もあるため、使いはじめてからも微調整が欠かせません。

補聴器の雑音が気になる場合は、メーカーや購入した店舗などに再調整を依頼しましょう。

空気亜鉛電池の取り扱いに関するポイント

ここでは、空気亜鉛電池の取り扱いに関するポイントについて解説します。

空気穴のシールは使用する直前に剥がす

空気亜鉛電池は、使用する際に空気孔に貼られたシールを剥がさなければなりません。シールを剥がすと、空気亜鉛電池は空気孔から酸素を取り込んで発電し続けます。

再度シールを貼って放電を止めることはできないため、使用する直前に剥がすようにしましょう。

電池の保管場所に気を付ける

基本的に、携帯用補聴器ケースに入れたりして保管するとよいでしょう。パッケージから電池を出しっぱなしにしていると、場合によってはペットや子どもが誤飲する危険性があります。

また、高温多湿や直射日光が当たる場所を避けて保管することも大切です。

電池がショートしないようにする

空気亜鉛電池は、金属と接触するとショートすることがあります。また、金属と接触しなくても、汗によってショートする恐れもあります。
そのため、鍵や硬貨などと同じ場所で保管したり、汗が伝って補聴器の電池に触れないように注意しましょう。

補聴器を使用していないときは電池を外しておく

補聴器を使っていないときは、空気亜鉛電池を外す習慣をつけておきましょう。

補聴器は湿気に弱いため、使用時以外は専用の乾燥ケースに入れておきます。
一方、空気亜鉛電池は乾燥に弱く、補聴器と一緒に乾燥ケースに入れてしまうと、電池の寿命が短くなってしまいます。

電池の寿命が通常よりも短い場合は補聴器の故障が考えられる

補聴器の内部回路やマイクの故障が、電池の寿命に影響することもあります。極端に電池の減りが早い場合は、まず補聴器自体の故障を疑いましょう。故障している場合は、購入店舗で修理してもらう必要があります。

近年では充電池を内蔵した補聴器が登場している

近年では、電池交換が必要ない充電式の補聴器も発売されています。定期的に電池を交換したくない人は、充電式の補聴器を購入するとよいでしょう。

充電式補聴器は、就寝時に充電しておけば、日中に電池切れを起こすことなく使用できます。

補聴器に対応した充電池は2種類

補聴器に対応した充電池は、リチウムイオン充電池と銀亜鉛蓄電池の2種類です。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

リチウムイオン充電池

リチウムイオン充電池は、防水性が高い点が特徴です。また、銀亜鉛充電池に比べて繰り返し充電できる回数が多い点も特徴として挙げられます。

ただし、自分で充電池を交換することはできません。電池交換の際には、メーカーに補聴器を預ける必要があります。

銀亜鉛充電池

銀亜鉛充電池は、自分で電池を交換できる点が特徴です。また、充電を忘れていた場合は、通常の空気亜鉛電池で代用できます。

その一方で、リチウムイオン充電池に比べて、防水性が低く、充電できる回数が少ないというデメリットもあります。

補聴器の電池を交換するタイミング|アラームが鳴る

補聴器の電池を交換するタイミングは、補聴器からアラームが鳴ったときです。補聴器は、電池切れが近くなるとアラーム音がなります。

アラーム音のあと、即座に電池が切れるわけではありません。アラーム音が鳴ったら、できるだけ早めに電池を交換して、使用中の電池が切れを予防しましょう。

補聴器の電池交換方法

ここでは、補聴器の電池交換方法について解説します。

電池室を開けて古い電池を取り出す

補聴器を快適に使用するためには、調整(フィッティング)を繰り返しながら使い続けることも大切です。
補聴器の電池を交換する際は、まず電池室を開けて慎重に古い電池を取り出しましょう。電池室のでっぱりに爪をかけると電池を取り出せます。

シールを剥がしてから1分間程度時間を置いてから補聴器に新しい電池を入れる

シールを剥がした後は、1分間程度、時間を置いてから補聴器に新しい電池を入れましょう。空気亜鉛電池は、シールを剥がした直後は電圧が安定しないためです。

また、電池を入れる際は、プラスとマイナスの向きを正しく入れるよう注意しましょう。シールが貼ってある平らな面がプラス極です。
故障の原因にもなるので、慎重に確認してから電池を入れることをおすすめします。

使い終わった空気亜鉛電池を処理する

電池の交換が終わったら、使い終わった空気亜鉛電池を処分しましょう。空気亜鉛電池の処分には注意が必要です。
補聴器の購入店舗に持っていくか、電池を取り扱っている店舗のリサイクルボックスに入れて処分しましょう。

なお、リサイクルボックスを利用する場合は、電池を絶縁してから入れる必要があります。すべての電池のプラス極とマイナス極を完全に覆うように、セロテープやビニールテープを貼ってから処分しましょう。
絶縁しないままリサイクルボックスに入れると、発火や破裂の原因になります。

まとめ

補聴器を利用する際は、あらかじめ寿命を迎えるタイミングについて把握しておくことをおすすめします。寿命を迎えたら、適切な方法で電池を処分しましょう。

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