【補聴器の調整とは?】重要性や調整内容・費用・注意点などわかりやすく解説

補聴器の調整とは?重要性や調整内容・費用・注意点などわかりやすく解説

補聴器の調整の重要性

補聴器の調整(フィッティング)とは、使用者の聞こえ方に合わせて、個別に補聴器の設定を行う、重要な作業です。適切な調整(フィッティング)を実施することで、人それぞれが持つ聞こえにくい音域が補完され、聞き取りやすさが改善します。

一方、適切な調整(フィッティング)を実施しない場合、補聴器の効果は十分に発揮されません。過剰に大きな音が出力された場合、難聴が進行するリスクも生じます。補聴器の性能を維持し、使用者の聴力の変化に適応させるためには、定期的な調整(フィッティング)が大切です。

補聴器により調整方法は異なる

補聴器にはいくつかの種類があり、調整(フィッティング)の方法が異なります。
ここでは、代表的な2種類について解説します。

トリマー式補聴器の場合

トリマー式補聴器の場合、補聴器の本体にあるくぼみで調整(フィッティング)を実施します。
一般的なトリマー式補聴器であれば、マイナスドライバーを使用して、補聴器の本体のフタを開けます。「不快な大きい音」「低音や音の厚み」それぞれをコントロールする、2種類のくぼみを回すことで、調整(フィッティング)が可能です。

多くの場合、補聴器の販売店が調整(フィッティング)を実施しますが、使用者自身で調整(フィッティング)を実施できるタイプもあります。

デジタル補聴器の場合

補聴器の現在の主流のタイプはデジタル補聴器です。 デジタル補聴器の場合、パソコンの専用ソフトで調整(フィッティング)を実施します。数値を確認しながら、短時間で柔軟な調整(フィッティング)が可能です。
「騒音を抑えて会話を強調する」「ハウリングを打ち消す」「正面からの音を聞き取りやすくする」といった性能を持つタイプもあります。

最近ではスマートフォンを使って、自分自身で調整(フィッティング)を実施できる補聴器も発売されています。

補聴器の調整内容は主に3つ

補聴器の調整(フィッティング)では具体的に何を調整するのか、現在主流となっているデジタル補聴器について解説します。

利得調整

補聴器の調整内容の1つは、利得調整です。難聴が進行すると、音が聞こえにくくなります。
聞こえにくい音を聞き取りやすくするために、音量を増加させる調整(フィッティング)を「利得調整」と呼びます。利得調整によって、聞こえにくい音が聞き取りやすくします。

最大出力制限

最大出力制限も、補聴器の調整内容の1つです。
補聴器が出力する最大の音量を制限します。音を大きくすると、以前は気づかなかった雑音が際立ったり、音が響いたりして、聞き取りにくくなる場合があります。音が大きすぎる場合、不快感も生まれます。

過度に大きい音は、不快感を与えるだけでなく、耳にダメージを与え、難聴を進行させる原因にもつながります。最大出力制限の調整(フィッティング)は、耳に悪影響を与えないという観点でも重要です。

音質調整

音質調整も、補聴器の代表的な調整内容の1つです。
音質調整は、音のバランスを整え、聞き取りやすさを向上させます。言葉の聞き取りは、コミュニケーションにおける重要な要素の1つです。
音質の調整(フィッティング)によって、相手の言葉が聞き取りやすくなり、よりスムーズな会話が可能となります。

補聴器を調整するタイミング

補聴器の調整(フィッティング)は1回で完了するものではありません。
ここでは、調整(フィッティング)のタイミングについて解説します。

補聴器専門店などで補聴器を購入したとき

補聴器の購入直後は、通常3~10回の調整(フィッティング)を実施します。
購入時の補聴器は、使用者が音に慣れるまでうるさく感じないように、音の増幅が控えめに設定されています。初回の調整(フィッティング)では、年齢や補聴器の使用経験、音への要望をもとに調整(フィッティング)を実施し、耳の形に対するフィット感も確認します。

2~3か月に1度(補聴器専門店などで購入したとき)

補聴器の使用開始後も、2~3か月ごとに調整(フィッティング)を実施しましょう。
使用開始後の定期的な調整(フィッティング)は、使用者の要望をヒアリングしながら実施するのが一般的です。

よくある調整(フィッティング)のポイントは、「音が大きすぎる、小さすぎる」「雑音が気になる」「高い音が響く」などです。実際に使用して不快を感じた音に応じて、調整(フィッティング)を実施します。

音の調整(フィッティング)だけでなく、補聴器の点検やクリーニングを実施することも大切です。定期的なメンテナンスによって、補聴器の性能が保たれ、聞こえやすさが持続します。

補聴器の調整にかかる費用(補聴器専門店などで購入したとき)

補聴器の調整(フィッティング)にかかる費用は、依頼先が補聴器を購入した販売店であるか否かによって異なります。
購入した販売店であれば、通常無料で行われます。一方、他の販売店に依頼する場合は、一般的に費用が発生します。費用の目安は、1回あたり数千円から1万円程度です。

補聴器の調整に関する注意点

補聴器の調整(フィッティング)に関して、いくつかの注意すべきポイントがあります。
ここでは、主な3つの注意点について解説します。

通いやすい店で補聴器を購入する

通いやすい販売店で補聴器を購入しましょう。
補聴器は、購入後も継続的に調整(フィッティング)が必要です。初回は3~10回、その後は2~3か月ごとの調整(フィッティング)が推奨されます。
購入した販売店に調整(フィッティング)を依頼すれば費用を抑えられるため、アクセスしやすい販売店での購入をおすすめします。

補聴器の調整には専門知識が必要である

補聴器の調整(フィッティング)には、耳や聴力、補聴器などに関する専門知識が必要です。
調整(フィッティング)は繊細な作業で、使用者の聴力や使用環境、メーカーによって異なる補聴器の特徴などを考慮する必要もあります。
安心して補聴器を使用するために、認定補聴器専門店や認定補聴器技能者がいる販売店に、調整(フィッティング)を依頼しましょう。

補聴器に慣れるまで時間がかかる

初めて補聴器を使用する場合は、慣れるまでに目安として3か月程度の時間が必要です。
補聴器を使用することで、静かな状態から急に音が聞こえる環境に変わるため、音を認識する脳は、環境変化に適応しなければなりません。

はじめは音がうるさいと感じる場合もあるため、家で補聴器を使用して、少しずつ慣れさせることが大切です。慣れるまでの期間は、専門家によるアドバイスや使用者本人の努力、周囲の理解も欠かせません。

Vibe(ヴィーブ)なら自分で調整できる

Vibeは、シーメンス補聴器の技術をもとに開発された補聴器です。使用者自身のスマートフォンを使って、補聴器の調整(フィッティング)を実施できます。
このセルフフィッティングシステムでは、最適なプログラムが自動で選択されます。

初期設定後も、アプリ上で音量や音質などの調整(フィッティング)が可能です。Vibe補聴器サポートセンターによるアフターサービスも整っているため、安心して補聴器を使用できます。

まとめ

補聴器の効果を最大限に得るためには、適切な調整(フィッティング)が必要です。不適切な場合、効果が十分に発揮されず、難聴が進行するリスクも高まります。
調整(フィッティング)には多様な知識が必要で、専門家に依頼する場合、販売店によっては費用が発生します。

Vibeは、世界トップクラスの補聴器メーカー「WS Audiology」によって開発された補聴器です。スマートフォンによるセルフフィッティングが可能で、音量や音質の微調節もアプリをダウンロードして可能です。
補聴器をお求めの際は、ぜひVibeをご利用ください。

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執筆チーム名:Vibe 補聴器 ライターチーム
執筆者名:Y.Y

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