難聴と認知症との関係【Vibe補聴器ブログ】


こんにちは、「Vibe補聴器」ライターチームです。

このブログでは、難聴と認知症の関連性に焦点を当て、
どのように関わり合い、日常生活に及ぼす影響について探求していきます。

加齢に伴う症状として注目される難聴と認知症。
それは誰にでも起こり得る身近な症状でもあります。

基本的な理解から始め、難聴と認知症の関係性に迫り、早期介入や適切なサポートの重要性についてもお伝えします。
難聴と認知症に関心を持つ方々に、少しでも有益な情報を提供できれば幸いです。

 

【目次】
  1. 難聴と認知症の関連性
  2. 難聴とは?
  3. 認知症とは?
  4. 難聴と認知機能の関係
  5. 早期介入と周りのサポートが重要
  6. 聞こえることのメリット
  7. オンラインでも”聞こえ”をチェック
  8. 最後に

  

1.難聴と認知症の関連性

近年の難聴と認知症の関連性

2015年に厚生労働省の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)において、難聴が認知症のリスク因子の1つとして報告されました。その中で加齢や遺伝、高血圧などと共に、“難聴”が挙げられています。

“難聴”と“認知症”の基本的な理解

難聴と認知症は共に加齢に伴う症状であり、日本の高齢化が進む中で身近な問題として注目されています。また、難聴と認知症は複雑に関係しているようです。
今回のブログでは難聴と認知症の基本的な理解を深める為と、それぞれの関係性について書いていこうと思います。読んで頂き少しでもお役に立てれば幸いです。
 

2.難聴とは?

難聴者の現状

現在、日本には約1,200万人の難聴者がおり、55歳以上では約6人に1人が難聴者というデータ*があります。難聴(聞こえの低下)は年齢とともに発生し、特に高齢者に多く見られます。放置すると社会的孤立や心理的影響をもたらす可能性があると言われております。

*日本補聴器工業会「JapanTrak 2022」調査結果より

難聴の特徴と生活への影響

難聴の特徴や影響は個人や程度によって異なり、日常生活に多様な影響を与えます。難聴で一般的に多いのが、高音が聞こえづらくなる『加齢性難聴』と言われています。
加齢による聞こえは徐々に低下するため、本人も気づかないまま、難聴が進行しているケースも多いようです。難聴は年齢を重ねると共に誰にでも起こり得るということです。
難聴による影響として、以下のようなことがあります。

 

社会的交流への影響:騒がしい場所や多人数の会話での聞き取りが難しくなり、社会的な交流を避ける傾向があります。

コミュニケーション不足:聞こえづらいことで家族や職場でのコミュニケーションが難しくなり、意思疎通に問題を抱えることがあります。

日常生活の制約:テレビやラジオの音量を上げる必要があったり、電話での会話が難しくなったりすることがあります。また、外出時に周囲の音が聞こえづらいことで安全性も損なわれる可能性があります。

これらの特徴により、難聴は社会的、職業的、個人的な面で生活に影響を与えることがあります。

難聴(聞こえ)の改善は可能?

補聴器や人工内耳などの医療やテクノロジーが進化しています。
補聴器は聞こえる音を増幅させる役割を果たし、様々な状況下で音をはっきりと聞き取ることをサポートします。人工内耳は聴覚神経に直接信号を送り、聴覚をサポートしてくれます。
また、適切な補聴器などのデジタル技術を使用することで、聞こえの不足を補うことが可能であります。
 

3.認知症とは?

認知症の現状

2012年の厚生労働省の調査によると、日本では約462万人が認知症患者と言われています。高齢者の認知症患者数は年々増加し、2025年には患者数が700万人を超える見通しです。

認知症の主な症状

認知症は世界的に増加しており、主な症状は以下が挙げられます。

記憶障害:物事を記憶したり、新しい情報を取り込んだりすることが難しくなり、忘れ物や同じ質問の繰り返しが特徴です。

判断力の低下:意思決定や複雑な問題解決能力が低下し、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。

認識障害:物体や場所の認識が難しくなり、自分の身近な場所でも迷子になることがあります。

これらの症状は、個々の認知症のタイプや進行度合いによって異なります。早期の発見と適切なサポートが重要です。

周囲への影響

認知症は患者だけではなく、ご家族や介護にかかわる周囲の人へも、以下の影響を及ぼし日常生活を制限してしまうことがあります。
 

家族や介護者への負担:ケアにかかる時間や労力が増え、身体的・精神的な負担を抱えることがあり、日常生活を制限されることがあります。

安全の問題:周囲の状況を把握できないことから、家庭内でのトラブルが生じる可能性があります。

適切なサポートを通して、患者ができる限り自立するために、周囲の人々がサポートすることも重要のようです。

4.難聴と認知機能の関係

難聴が認知機能に及ぼす影響

難聴は聞こえづらいことで情報の受容を制限し、これが認知機能の低下を促す可能性があると言われています。
また、コミュニケーション不足により家庭や社会での孤立が、認知症リスクの増加と関連しているのです。

難聴が認知機能に及ぼす主な影響は以下のようになります。

情報処理の制限:聴覚が十分に機能しないと、会話や周囲の音の把握、指示の理解などに影響します。 

コミュニケーションの困難:難聴はコミュニケーションに大きな壁をつくり、社会的な交流や情報交換などが制限されてしまいます。

認知症リスク増加:長期間での難聴は、脳の認知機能にも影響を与え、情報の受容が制限されることが、認知機能の低下や認知症リスクを高めると考えられています。

  コミュニケーション不足と認知機能の関連性

聞くということは脳を使うことであります。
聞こえづらいと、情報をうまく処理できず、コミュニケーションや認知力に影響が出ることがあります。耳だけでなく脳も聴覚情報を得るのに使っているため、聴覚情報が足りないと脳が補おうとして負担がかかります。
その結果、コミュニケーションや考える能力に影響が生じ、コミュニケーションが少なくなったり社会との交流が減ったりすることで認知機能や精神的健康にも影響が出る可能性があるのです。

 

5.早期介入と周りのサポートが重要

早期発見と治療の重要性、医療機関に相談

難聴や認知症の初期症状に気付いたら、速やかに医療機関や専門家に相談し、適切な対処法を探すことが重要です。
定期的な健康チェックや聴力検査も推奨され、年齢やリスクに応じて定期的な健康診断を受けることも大切です。 

ご家族や周囲の人々の理解とサポート

ご家族や周囲の人々の理解とサポートが日常の生活を向上させるための鍵となります。
難聴者や認知症の方とのコミュニケーション方法を学び、ニーズや意見を尊重することが大切です。専門家や医療従事者との連携を通じて、最適なケアプランを構築することも重要です。

上手なコミュニケーションの取り方

簡潔かつゆっくりとした話し方: 理解しやすいように、言葉を選び、ゆっくりとしたペースで話すことが重要です。

視覚的な手助け: イラストやジェスチャーを使って情報を補足することで、理解を助けることができます。

かんたんな言葉の使用: 複雑な言葉や文章よりも、シンプルな表現を使うことで、より効果的なコミュニケーションを図ることができます。

6.聞こえることのメリット

難聴や認知症において適切なサポートを受けたことで、充実した生活を送ることが可能になり、自身の積極的な行動を生み出すと考えられています。
コミュニケーションが円滑になり、ご家族や孫たちとの会話、ご友人との交流を楽しんだり、地域の交流会にも参加したりと、積極的な行動を生み出すかもしれません。
 
その中での会話を通じて、人との繋がりを持ち、孤立感を減らすことにもなります。
また、聞こえが改善されることで、日常生活の多くの側面でも自立することが可能となり、ストレスの軽減や自己肯定感の向上にも繋がるようです。
このような社会への積極的な参加は、コミュニケーションや趣味を広げるきっかけになるかもしれません。

 

7.オンラインでも難聴をチェック

Vibe(ヴィーブ)補聴器は、さまざまなラインナップを取り揃えています。

無料の聞こえのチェック

無料の聞こえのチェックサービスを利用すれば、自宅からかんたんに自分に合った補聴器を見つけることができます。

一人ひとりにあった補聴器が見つかる

Vibe補聴器は、『もっと簡単に、もっと身近にお使いいただける補聴器』をコンセプトにしております。

 

8.最後に

難聴があると、聴覚の処理や社会的孤立のリスクが増加し、認知機能の低下と関連する可能性があり、難聴と認知症は密接に関連していることをお伝えしました。少しでも難聴と認知症の関係性を理解して頂ければ幸いです。

執筆チーム名:Vibe 補聴器 ライターチーム
執筆者名:N.Y

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